【展示案内】沖縄の心:島々の記憶と平和への対話
- 在台湾沖縄県人会事務局
- 3 日前
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更新日:3 日前
沖縄の心:島々の記憶と平和への対話
沖縄県が推進する地域外交と、その根幹にある平和構築への取り組み。
沖縄は琉球王国時代からの「万国津梁」の精神を継承し、独自の歴史や文化をソフトパワーとして活用することで、東アジアの緊張緩和を目指しています。具体的には、平和祈念公園などの聖地を通じた記憶の継承や、海外自治体との多層的なネットワーク構築、さらに有識者が集うフォーラムの開催などが行われています。軍事力に頼らない信頼醸成を重視し、市民レベルの交流や学術的な対話を通じて、地域全体の安定を図る指針が示されています。沖縄は島嶼地域としての特性を活かし、アジア太平洋における平和のハブとしての役割を追求しています。
東アジア民主平和人権ネットワーク
2012年には、歴史認識の共有を目的として「東アジア民主平和人権ネットワーク」の覚書(MOU)を締結。これにより、沖縄県平和祈念資料館(糸満市)で、2026年1月22日から3月13日まで、台湾の「2・28事件」を伝える特別展「歴史の残響 記憶の叫び」が開催されました。この展示は、台湾の二二八事件記念基金会と沖縄の平和祈念資料館が協力し、国家権力による武力弾圧の歴史を平和と人権の観点から共有する双方向の交流展示。
他にも沖縄と台湾、他の東アジア諸地域との歴史的な記憶をつなぐ交流や共同展示が促進されています。
地域外交
自治体が主体となって行う「地域外交」には、国家間の外交を補完し、地域特有の視点から平和と発展に寄与する多くのメリットがあります。
・緊張緩和と信頼醸成の促進
・政府間外交の補完
・実務的・多角的な相互発展
・民主主義と平和への責任の共有
外交を政府に一任するのではなく、自治体や市民が主体的に関わることで、平和に対する責任を共有できます。
沖縄県地域外交基本方針
2024年3月に沖縄県が策定した「沖縄県地域外交基本方針」は、沖縄の地理的・歴史的特性を活かし、自治体主導で平和の構築や地域の発展を目指しています。

・基本的な考え方と目的
平和の構築・緊張緩和: 自治体間の対話を通じて東アジアの緊張を和らげ、武力によらない安全保障環境の構築に寄与することを目指します。
・多層的なネットワーク構築: 世界中の「ウチナーンチュ(県系人)」ネットワークや、NGO、大学、自治体レベルでの信頼関係を基盤に、多層的な交流を強化します。
・持続可能な発展: 経済、環境、文化などの分野で、東アジアや太平洋地域の島嶼地域と相互に協力し、地域全体の発展を図ります。
東アジア平和ネットワーク
沖縄県は、「平和のハブ(外交プラットフォーム)」構想の一環として、東アジアの多様な人々が沖縄で定期的・継続的に集い、対話を行う枠組みを目指しています。
東アジア平和ネットワークとは、歴史認識、地域紛争、強制労働問題といった複雑な課題を抱える東アジア地域(日本、中国、台湾、韓国、沖縄など)において、市民レベルの交流や対話を通じて和解、信頼醸成、平和構築を目指す多岐にわたる市民団体やプロジェクトの総称、または共同行動を指します。

図(木版画):名嘉睦稔「部瀬名岬(ぶせなみさき)」 今も昔も、沖縄は常に平和な景色を映し出している。
特別展:『HEART OF OKINAWA — 沖縄の心』
現在、台北の二二八国家記念館にて『HEART OF OKINAWA — 沖縄の心』が開催されています。本展では、沖縄から「沖縄県立平和祈念資料館」が参加し、相互展示を行っています。沖縄の資料館は、住民の視点から見た地上戦の記憶を、遺品や証言を通じて伝える平和発信の拠点。他にも県内各地の平和発信拠点の紹介がなされています。

会場の二二八国家記念館もまた、台湾の民主化と人権の歩みを象徴する歴史的な場所です。常設展:『自由の花(Flowers of Freedom)』も開催されています。
国境を越えて互いの歴史や痛みを共有し、学び合うこと。それは「自分たちが希望である」と自覚し、対立ではなく「関係に基づく平和」を共に築く第一歩となります。
戦後80年という節目を前に、先人たちが残した声に触れ、未来への対話を始めませんか。
友人・知人お誘い合わせの上、この貴重な機会にぜひご来場ください。


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